樹海から富士山を夢見て

生化学を学んでいる大学院生です。研究生活の日々で感じたことを記します。

2016-01-01から1年間の記事一覧

今後

やっぱり、自分の中のドクター課程に進みたい気持ちがうずうずしてる。そして、就職だろうと進学だろうと、どんなに悩んでも完璧に納得できる決断はできないと思った。なぜなら、ドクター進学は、ハイリスクハイリターンで、その結論が出るのは3年後だから。…

博士課程に行くべきか?

博士課程に行くべきか、ずっと悩んでいる。私の今の目標は、製薬企業の研究者となること。企業によって、採用において博士重視や研究分野重視とか、あるいは採用後に博士を重宝するかしないか、とかはあるでしょう。それは調べなければならないけど、置いと…

学会 その2

また学会に行ってきました。ポスター発表です。自分の発表に関して。今回は自分の専門分野に近いこともあり、また討論時間も長く設定されていたこともあり、とても有意義な時間を過ごせました。詳しい先生方がディスカッションに来てくれて、ありがたかった…

日本癌学会

10月6〜8日にパシフィコ横浜で行われた、日本癌学会に参加してきました。ポスター発表もしました。とても大きな学会で、色んな人がいた。。ものすごい業績を持った大御所、ゴニョゴニョ語る若めな研究者、斬新な研究をしている研究者、おじいちゃん研究者。…

大隅先生 会見まとめ

ノーベル医学生理学賞を受賞された大隅良典先生の、受賞記者会見に参加してきた。若い時にこのような世界を垣間見ることがてきたのは、とても貴重な経験だった。以下まとめ。⚫︎基礎科学研究を取り巻く日本の環境は良くない。役に立つという言葉は魔物であり…

宇宙と芸術展 感想

先日、森美術館でやっている、宇宙と芸術展に行った。ネタバレありとても面白かった。内容は、「宇宙観」を切り口に、宗教、科学、芸術の進歩を辿るような感じ。かつては「宇宙」なんて概念はなかっただろうけど、空の向こうに想いを馳せる昔の人々の様子が…

研究室という狭い空間

研究室は、物理的にも社会的にも、とても狭い場所だと思います。10数人のコミュニティーで、日々実験やディスカッションに励む。研究室に所属している以上、その至上命題は、研究で成果を出すということですね。そして、研究室には教授がいて、彼/彼女を頂点…

初面接の感想、反省

とあるインターンの面接を受けてきた。自分が会社の面接を受けるのは初めての機会で、勉強になった。業種は、経営コンサルティング。形式は3人のグループ面接。各自1分で自己PRをする。さらに隣の人が、その自己PRをまとめる。自分のPRや、隣の人のまとめは…

修士1年前半の近況

最近とても忙しい日々を過ごしている。①研究最近なかなか実験できていない。なぜなら、後述の色々のために実験する時間がないから。僕は、面白い論文を読みながら、斬新なアイデアを考えながら、好奇心に従って実験するのが好き。今はチビチビど実験を進める…

データをどう解釈するか

ネット上には、今や様々な記事があふれている。しかし、腑に落ちないことが多々ある。好ましいデータだけを集めて解釈するという、恣意的な記事が目につくのだ。そのような記事は、編集者の、多くは勉強不足による、または感情的な、バイアスによって構成さ…

未来が開けますように

私は「がん治療法の研究」を行っている研究室に在籍している。がんを治したい。そう思って研究室に入った。しかし、最近どうもその初心を忘れかけているような気がした。自分の興味と出世欲に任せてしまっていることに気づいたのだ。以前病院を見学させて頂…

論文の質

ぼちぼち見る論文のスタイル。何かのタンパクをvitroなりvivoなりでノックアウトして、ひたすらその効果を追うやつ。酵素活性が落ちましたとか、胎生致死でしたとか。それ当たり前の結果だろーー…何が面白いんだろう?まだまだ駆け出しの私にはよく分からな…

卒論発表なるもの

今は卒論発表の1週間前。卒論発表というものは、世間では何らかの集大成のように扱われる。一体、大学の四年間ごときで集大成となるものなんてあるのだろうか。茶番だろう。生意気なことを言っているが、私の卒論発表も茶番である。どんなにうまい発表だろう…